こんにちは、しょうぞうです。
本日は、業務で使用していたJP1の使い方を備忘録としてまとめておきたいと思います。
JP1とは
JP1(ジェイピーワン)とは、日立製作所が開発・販売している統合システム運用管理ソフトウェアです。システムの稼働監視、業務自動化、IT資産管理、セキュリティ管理など、多岐にわたる機能を統合的に提供し、企業のITシステム運用を効率化・安定化することを目的としています。
JP1の製品群は様々あるのですが、今回は業務で使用していたJP1/AJS3-Viewに特化して記録を残しておきたいと思います。
JP1/AJS3-Viewとは
JP1/AJS3 – Viewは,JP1/AJS3で実行する業務をGUIで定義および監視するためのプログラムです。また,JP1/AJS3 Console Viewと呼ばれるJP1/AJS3 – Viewのコンポーネントを使用すると,複数の業務を一つのGUIで集中的に監視できます。次にJP1/AJS3 – Viewで使用するGUIの例を示します。
GUI操作でジョブを実行・管理することができる製品です。
これを使用してジョブの起動をおこなったり、ステータスを監視して対象ジョブが正常かどうかを確認していました。
JP1で使用する用語について
JP1で使用される専門用語はミーティングの中でも頻繁に出てくるので、真に理解をしておかないと会議についていけなくなります。
そのため、なんとなくわかっていると思っている単語でも改めて確認しておきましょう。
ジョブ
業務をまとめたジョブネットワークの中で最も小さい単位のこと。
ユニット
ジョブやジョブネット、ジョブグループの総称を指す。
ジョブグループ
ルートジョブネットを分類した上で階層管理するためのフォルダのこと。
カレンダー情報を登録することも可能。
ルートジョブネット
ジョブグループの直下に位置する実行登録を行う単位のジョブネット。スケジュールや保存世代数の設定が可能。
ネストジョブネット
ルートジョブネットの直下に位置するジョブネットで、スケジュールはルートジョブネットに準ずるが個別のスケジュールも設定可能
ジョブネット
ルートジョブネットとネストジョブネットを総称したものでジョブを階層管理するフォルダのことを指す。
ジョブの種類
JP1のジョブにはいくつか種類があります。
標準ジョブ
UNIXジョブ
⇨UNIXホストを使用して処理を実行するジョブ
PCジョブ
⇨Windowsホストを使用して処理を実行するジョブ
QUENEジョブ
⇨キューにジョブを送信して処理を実行するジョブ
などの総称を指す。
イベントジョブ
事象(イベント)の発生を監視するジョブを指す。
ファイル監視ジョブやメッセージキュー受信監視ジョブなどがある。
アクションジョブ
特定の処理を実行するジョブを指す。
メール送信ジョブやリモート電源制御ジョブといった種類がある。
カスタムジョブ
JP1/AJS3以外のプログラムとJP1/AJS3を連携させるためのジョブ
ジョブネット・ジョブ・ジョブコネクタの状態
ジョブネット・ジョブ・ジョブコネクタには様々な状態があります。
ここはJP1初心者の頃に任せられがちな箇所なのでしっかり覚えておいた方がいいです。
未計画
今現在、ジョブやジョブネットを動かす予定がない状態を指す。
開始時刻待ち
ジョブやジョブネットが実行開始時刻に到達するまで待機している状態を指す。
先行終了待ち
先行で実施中のジョブやジョブネットの終了まで待機している状態のことを指す。
保留中
ジョブやジョブネットが保留中であることを指す。
ジョブに保留設定をかけることにより、先行ジョブが実行完了をしても当該ジョブは保留状態となるため、実行されることはない。
実行待ち
ジョブやジョブネットがキューイング発生などにより送信処理が完了するまで実行を待機している状態のことを指す。
未実行終了
先行のユニットが異常終了したなどの原因によりジョブやジョブネットが実行できなかった状態を指す。
計画未実行
実行中止などの原因により、ジョブやジョブネットが実行されずに終了された状態を指す。
閉塞
ジョブネットを計画実行登録したあと、スケジュール情報に基づくカレンダーなどに設定されているユニットが存在しない場合の状態を指す。
監視中
起動条件に定義した事象を監視している状態を指す。
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